ダイエットというと「カロリー制限」が真っ先に浮かびますよね。
でも実は、カロリーだけを見ていても痩せにくい・続かないというケースは多くあります。
本当に「痩せやすく、引き締まった体」を目指すなら、カロリーと同じくらい大切なのがPFCバランス(栄養の内訳)。
この記事では、初めて食事管理をする方に向けて「PFCバランスってなに?」「どうやって整えるの?」という基本をわかりやすく解説していきます。
PFCバランスとは?|三大栄養素の黄金比
PFCとは、食事に含まれる三大栄養素の頭文字です。
- P(Protein)=タンパク質…筋肉や内臓、皮膚、ホルモンの材料
- F(Fat)=脂質…細胞膜やホルモンの材料・エネルギー源
- C(Carbohydrate)=炭水化物…エネルギー源
PFCバランスを意識することで、ただ体重を落とすだけではなく、筋肉を残して引き締まったボディラインを保つことができます。
なぜカロリーだけでは不十分なのか?
例えば、同じ1,500kcalの食事でも、
- 脂質が多く、タンパク質が不足していれば「だるさ」「筋肉量の減少」「空腹感」
- 炭水化物を極端に制限すれば「エネルギー不足」「集中力低下」「代謝ダウン」
など、体にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
✔ 「痩せたいけど、健康的に引き締めたい」
✔ 「筋トレをして、見た目も中身も整えたい」
そんな方には、栄養のバランス=PFCに注目するのが正解です。
どんなバランスが理想?初心者向けの目安
個人差はありますが、一般的なダイエット期の目安は以下の通りです。
栄養素 | 割合(%) | 例(1,800kcal/日) |
---|---|---|
タンパク質(P) | 25〜30% | 450〜540kcal(約110〜135g) |
脂質(F) | 20〜25% | 360〜450kcal(約40〜50g) |
炭水化物(C) | 45〜55% | 810〜990kcal(約200〜250g) |
✔ これらはあくまで目安ですが、「なんとなく減らす」ではなく、計画的に食べることがダイエット成功の近道です。
PFCバランスを整えるための食事例
朝食・昼食・夕食それぞれで以下のような食材を取り入れてみましょう。
- タンパク質: 鶏むね肉、卵、納豆、ヨーグルト、プロテイン
- 脂質: ナッツ類、オリーブオイル、魚(サバ・鮭など)
- 炭水化物: オートミール、玄米、もち麦、さつまいも、全粒粉パン
コンビニでも「サラダチキン+おにぎり+味噌汁」のように、手軽にバランスを取ることができます。
自炊でサラダ油を使用しているならオリーブオイルに変える、主食は白米からもち麦に変えるのも良い選択です。
ちなみに筆者の場合ですが、
- 朝食:プロテイン、オートミール、卵、くるみ
- 昼食:鶏むね肉のソテー、もち麦ご飯、ブロッコリー、ゆで卵
- 間食:プロテインバー
- 夕食:鯖缶1個、もち麦ご飯(少なめ)、納豆、キムチ
といった感じでダイエット中はこのメニューで過ごしていました。
ちなみにPFCバランスを意識すると意外と多く食べることが出来ます。
「量ではなく中身を整える」だけで、食べることへのストレスも減り、ダイエットがグッとラクになります。
よくある失敗と改善ポイント
①「炭水化物=悪」と思い込んで極端にカットしてしまう
→炭水化物は代謝やトレーニングのエネルギー源。極端な制限は逆効果。糖質制限したい場合は脂質で補いましょう。
②「タンパク質の摂取量が足りていない」
→体重×1.5〜2gを目安に意識して摂取(例:60kgの人なら90〜120g)
③「脂質を怖がりすぎて0に近づけようとする」
→脂質も必要な栄養素。ただし質と量のコントロールが重要。
初めての食事管理は「完璧」より「気づくこと」が大事
✔ アプリでざっくり記録してみる(MyFitnessPalがおすすめ)。
✔ 成分表示を見て「この食品はタンパク質が多いな」と意識する
✔ 毎食バランスが取れていなくても、1日・1週間単位で整えていく
完璧を目指さなくてもOK。
少しずつ自分の食生活を「見える化」して、選び方の基準を育てていくことが、長期的な成功につながります。
まとめ|PFCを整えて、食べながら体を変える
「食べちゃいけない…」と我慢し続けるダイエットは、長く続きません。
PFCバランスを意識することで、しっかり食べながら痩せやすい体に近づくことができます。
まずは自分の食事を“なんとなく”から“意識して選ぶ”へ。
今日の一食から、リセットしていきましょう。
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